江戸時代末期
河西松五郎がしょい呉服(反物を担いで売り歩く行商)を始めました。この時代は反町あたりは遊郭として知られ、宿場町の拠点として栄えていました。
胸元には当家の家紋「丸に二つ引き」が見えます。当店の「マルニカフェ」もこの家紋の名前から取りました。
(写真:河西松五郎)
1912年:株式会社ぬのや創業
明治時代に現・神奈川新町の国道15号沿いにて呉服店を構え、1912年に株式会社として創業。
(写真:チンドン屋が通るヌノヤ呉服店前)
しかし第二次世界大戦末期の横浜大空襲を受けて焼失してしまいました。失意の中、昭和23年に現在の地、神奈川区へ移って営業を再開。
戦後:ヌノヤ呉服店として現在の地へ
今の反町公園内では考えられませんが、万博が開かれ、ジェットコースターがあったそうです。現神奈川区役所も、市役所だったそうで、この辺りが横浜の中心でした。
反町の名の通り、「反物の町」で呉服店も多く立ち並んでいました。
(写真:ヌノヤ呉服店前)
昭和48年:大改装で現在の姿へ
昭和48年に大改装。瓦屋根と2階の増築で、現在の姿に近い建物へ。ショーウィンドウにはいつも四季折々の着物を飾り、通り過ぎる人々の目を楽しませていました。
(写真:趣味の呉服ぬのや)
バスの案内アナウンスでも「二ツ谷町」の時には「次は二ツ谷町、趣味の呉服ぬのや前でございます」と流れていたんです!
2018年:横浜マルニカフェダイニング開店
2018年、呉服店としての外装を残しながら、内装をリノベーション。飲食店として「横浜マルニカフェダイニング」をオープンしました!
呉服店としての威厳を残しつつ、次の世代にも受け継がれるお店となることを願っております。
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